禁煙を始めてつらいことの一つが、何かを口にしたくなる「口さみしさ」です。この記事では、公的な健康情報で紹介されている対処法を中心に、代わりに口にできるもの、行動の置き換え、医薬品やニコチン0製品の位置づけを整理します。特定の商品で禁煙できる、という内容ではありません。
口さみしさの正体は、離脱症状と習慣の両方
禁煙後の口さみしさには、ニコチンが体から抜けていく離脱症状と、長年の喫煙で身についた「手と口を動かす習慣」の両方が関係しています。離脱症状は禁煙後3日以内にピークとなり、多くは1週間ほど、長くても2〜3週間で落ち着いていくと、公的な禁煙支援の資料では説明されています。吸いたい気持ちは波のように強くなりますが、その場の行動を変えることでやり過ごせることが多いとされています。
代わりに口にできるもの
公的な禁煙支援の情報で、口さみしいときの代償行動として紹介されているのは、次のようなものです。
・水やお茶を飲む
・糖分の少ないガムやタブレット、仁丹、干昆布をかむ
・歯を磨く
・氷や野菜スティックなど、かみごたえのあるものを口にする
甘い菓子で埋め続けると、今度は体重や虫歯が気になりやすくなります。糖分の少ないものを手元に用意しておくのが、公的資料でも共通した勧め方です。
行動を置き換える工夫
食後の一服が欲しくなるとき
食後は喫煙のきっかけになりやすい時間です。食後すぐに席を立つ、歯を磨く、コーヒーやアルコールを控えめにするといった「行動パターンを変える」工夫が紹介されています。
手持ちぶさたのとき
口だけでなく、手が暇なことも吸いたくなる一因です。机まわりの整理、軽い運動や散歩、手を使う作業など、喫煙の代わりになる行動をあらかじめ決めておくと乗り切りやすくなります。イライラするときは、深呼吸や水を飲むことも挙げられています。
ニコチン代替療法という選択肢
ニコチンガムやニコチンパッチは、ニコチンを補うことで離脱症状を和らげる医薬品です。口さみしさを紛らわす菓子類とは仕組みが違います。市販のものと処方のものがあり、使い方や使えない条件もあるため、購入や使用の際は薬剤師や医師に相談し、添付文書を確認してください。また、一定の条件を満たせば、医療機関の禁煙外来で健康保険を使った禁煙治療を受けられます。意志の力だけでつらい場合は、医療に頼るのも正規の選択肢です。
ニコチン0製品の位置づけ
このサイトで紹介しているニコチンレスの電子タバコ類を、口さみしいときの気晴らしとして使う人もいます。ただし、これらの製品に禁煙の効果が確認されているわけではなく、健康への影響が十分に分かっていない面もあります。「禁煙できる製品」としてではなく、手元の選択肢の一つとして、表示や注意を確認したうえで判断してください。各製品の表示や注意点は、NICOLESS VAPE 2の表示と注意点やTRY VAPEの成分表示と注意点などで整理しています。
参考:健康ネット「禁煙を実行する」(健康・体力づくり事業財団)、健康ネット「タバコが吸いたい」
関連記事
禁煙の離脱症状はいつまで イライラ・眠気・眠れないの時期と対処法