電子タバコ・VAPE

加熱式タバコをやめたい人へ 紙巻きとの違いと禁煙の進め方

加熱式タバコをやめたい人の記事アイキャッチイラスト

紙巻きから加熱式タバコに替えたけれど、「結局これもやめたい」と考える人は少なくありません。この記事では、加熱式タバコとニコチン依存の関係、禁煙の進め方を、公的な医療情報に基づいて整理します。

加熱式タバコにもニコチン依存がある

加熱式タバコは、たばこ葉を加熱してニコチンを含むエアロゾルを吸う製品です。製品によっては紙巻きと同程度のニコチンが含まれ、ニコチン依存症になる可能性があります。日本呼吸器学会のQ&Aでも、喫煙本数を徐々に減らす方法や、加熱式タバコへの変更は、禁煙の方法としては勧められていません。加熱式への切り替えは、ニコチン依存の治療にはならないためです。

加熱式タバコの使用者も、禁煙治療の対象です

2020年から、加熱式タバコの使用者も健康保険による禁煙治療の対象になっています。ニコチン依存のスクリーニングで該当すること、35歳以上では1日の使用量と年数から計算する指数が一定以上であることなどの条件がありますが、「加熱式だから対象外」ということはありません。禁煙補助薬(ニコチンパッチやニコチンガム)で離脱症状を和らげながら進める方法もあります。症状の時期や対処は禁煙の離脱症状はいつまでにまとめています。

進め方の基本は紙巻きの禁煙と同じ

・禁煙を始める日を決め、周囲に宣言する
・本体、スティック、充電器などの喫煙具を処分する
・吸いたくなったときの代わりの行動を先に決めておく(口がさみしいときの対策)
・食後など、吸いたくなる場面の行動パターンを変える

ニコチンレス製品への切り替えについて

ニコチンを含まない電子タバコ類に替えることで、手や口の習慣だけを残す人もいます。ただし、これらの製品に禁煙の効果が確認されているわけではなく、加熱式タバコをやめる方法として公的に推奨されているものでもありません。位置づけの整理はニコチンレス電子タバコに禁煙効果はある?で書いています。依存の治療として確実なのは、禁煙外来や禁煙補助薬といった医療の枠組みです。

参考:日本呼吸器学会 市民のみなさまへ Q32「タバコを止めるにはどうすればよいですか?」